歯を失った場合、いくつかの治療法があります。その中でも、インプラントは、治療費用はかかるものの、他の歯に負担をかけず、また噛んでいても自分の歯のように感じられるのでストレスがなく、とても有効な治療法として広まっています。
インプラントというのは、人工の歯の根をあごの骨に埋め、それを土台として、人工の歯を取り付ける治療法です。
一般的な症例で、おおよそ7~10回通うことになりますが、インプラントは個人の状況によりますので、大きく回数が変わることもあります。
治療の流れとしては、まず、初回におおまかな相談や、流れについての話をします。特に気になる費用についての話もここでします。それから、レントゲン撮影、CT撮影、噛み合わせのチェックや、虫歯や歯周病の状態を調べていきます。虫歯などの問題があった場合は、インプラント手術前に治療します。
そしてインプラントの治療を行います。大きく分けて、一回法と二回法があります。
一回法は、歯の根に当たる部分と、人工歯のコアにあたるパーツが一体化していて、さらに二回法よりも歯肉を切る範囲が狭いという特徴があります。ただし、インプラントを埋める軸となるあごの骨がしっかりある場合にしか活用できません。
二回法は、歯の根を埋めて、それがあごの骨と定着するまで数ヶ月待ちます。そして人工歯のコアにあたるパーツをとりつけ、やっとかぶせものの人工歯を取り付けます。患者の負担は大きくなりますが、よりいろいろな患者に適応できる方法です。
そして、終わってからもメンテナンスをしっかり行わなければインプラントの寿命が短くなるので、定期的に歯科医院に通うことになります。最初は三ヶ月に一度程度、安定してきたら半年に一回です。
あごの骨に人工の根を埋めるので、きちんとあごの骨が必要ですから、足りない場合は、骨を人工的に増やす措置をする場合もあります。その場合は治療前に数ヶ月通わなければなりません。歯の骨が足りない場合は、薄いインプラントを使うという方法もあります。
多治見市でも治療を行っている歯科医院があるので、他の歯に影響をさせたくない場合や、失った歯が多くてブリッジや部分入れ歯が使えないという場合にも行える治療法です。入れ歯をうまく定着させるための、ポイントの歯としても活用できます。必要なスキルを持っている歯医者かどうかという見極めが重要ですが、快適な生活をするための大きな力になってくれる治療法ではあります。