今日は 大阪に昨日より インプラントセミナーに行って来ました。幅広く いろんなことが学ぶことが出来、とてもいい学びの一日でした。内容的には、最近の高齢者の方で問題なことは、食事量が減ることによる、低栄養状態に陥ってしまうこととのこと、どうしても全体の食事量が いろんな要因で 落ちてきてしまうと、比例して、タンパク質、ビタミンなどの必要な栄養が減ってきてしまいます。低栄養状態が続くと、老化が進行し、健康寿命が縮んでしまいます。それを防ぐために必要なことが、しっかり噛むことなのです。残存歯が多く、バランスよく しっかり噛めると、噛めない状態と比較して、3年健康寿命が延びるとのこと。そのために、インプラント治療が価値があり、アンチエイジングに繋がるとのこと。なるほどと納得できる内容でした。あと老化の進行する原因の一つとして、筋肉の減少があり、スポーツなどを行うことにより、防ぐことが出来るとのこと。人は、 口から食事を出来る時間は、人としての尊厳を得られ 価値がある、そのために健康寿命を延ばすことが とても大切で、歯科医師としてそのために出来ることが、食育の指導や噛めるようにすること、歯を大切に長持ちさせることが、健康に直結することを伝えていく必要性を改めて 感じました。
今回 インプラント治療でいい学びの一つが、日本人に多いとされる、上顎洞炎、これが歯からの原因なのか、鼻からなのか、その判断基準を、CTを撮影し、篩骨を水平に断層撮影した時に、前篩骨洞であれば、歯性、後篩骨洞であれば、鼻性とのこと。これで、今までより確定診断が出来、いい学びとなりました。また上顎洞炎で インプラント治療をしたことが耳鼻科で原因とされることが最近多く、インプラントの撤去が必要と言われることが多いが、これも間違いで、上顎洞は、自然孔で換気と排出をさせることが大切で、これをすることによって上顎洞炎を治すことが出来るとのこと。インプラント自体、骨補填材が遺物として認識されるわけではないことをしっかり理解し、上顎洞炎の原因を確定診断させて、きっちり言えることが大切だと。よく、慢性上顎洞炎であれば、マクロライド系のジスロマックなどを、長期投与されるケースを目にするが、それで治らないのであれば、薬を変えるなり、違うアプローチするなりが必要であるとのこと。洞底粘膜が6ミリ以上であれば、同時にインプラント 埋入せずに、ステージドアプローチをすることが大切で、1回目でサイナスリフト時にCGFと骨補填材にて、拳上し、骨造成し、骨が出来てから、インプラントを埋入していくなど、本当に学びの多い一日でした。
また帰りにタクシーの人と話をしていた時、その方は最近 入れ歯を入れたとのこと、しかし慣れない、こんなに嫌なものだとは思わなかったとのこと。奥歯のブリッジがダメになり、抜歯して、簡単な説明のみで、入れ歯になったとのこと。そのためインプラントについてその方に質問され、説明すると、興味をもたれるも、歯周病が進行して、歯を失った場合は、骨が減っていることもあり、出来る場合と出来ない場合があることを話すと、もっと自分の歯を大切にしておけばよかったと悔やんでいた。失ってから気づくことは良くあることではあるが、もっと早い段階で、僕自身ももっときちんとした説明をすべての方に徹底する大切さを改めて痛感した。以前は、歯周病などで歯を失っっていった場合は、いずれある程度 大きな入れ歯になることは仕方がないことだと思われていた、しかし今日は医療も進歩し、歯を少し失ったときに 最小限の部位だけきちんとインプラント治療という選択をすることによって口の中全体のかみ合わせを維持させることにより、健康寿命にも大きく付与することがわかってきている。誰もが 健康を失い、寝たきりで介護が必要になることは望んでないと思う。健康寿命を延ばすためにできること、ずっと健康でいるために必要なこと。いろいろありますが、歯科においてはまずは ご自身の天然の歯を大切にしていただくことがとても価値あることだと分かってもらえたらと思いますし、そのために日々の歯磨きや、定期的な予防のケアが必要であることをもっと伝えていけたらと思います。