歯医者さんで歯の治療を受ける場合に、治療によるリスクがあることも知っておかなければいけません。歯医者さんで治療を受けて、比較的良く発生するトラブルが、歯・歯根・根管治療材料が上顎洞内(副鼻腔)に迷入してしまう、つまり落ちこんでしまうといった場合があります。
こういった異物は、放置しておくと副鼻腔炎の原因となるために取り除く必要があります。
このような異物を取り除くには、
・ 抜歯部位の穴から吸引して摘出する
・ 上顎洞の側面に横穴を開けて摘出する
・ 内視鏡下の上顎洞手術により摘出する
といった方法があります。
そして、最近歯の治療の中で人気があるインプラント治療においても、インプラントが上顎洞に迷入する場合があります。
インプラントも異物なので、放置しておくとその部分が、炎症の原因となる可能性があるので摘出する必要があります。
摘出する際には、歯科医院で取り出してもらうことになりますが、手術中に迷入したのか、手術後に迷入したのかが問題で、手術中であれば、手術箇所から取り出すといった方法や、その他手術内容によって変わってきます。手術後であれば、再度、入り口を作って取り出す必要があります。
歯科医院によってはインプラントを埋入することはできるが、迷入させた時の摘出に対応できないケースもあって、このような場合には大学病院などの大きな病院の口腔外科で治療を受けることが必要になる場合があります。
一般的に上顎奥歯の部分の骨質は柔らかいので、骨の厚みが薄いケースにおいて、無理して骨移植を避けて埋入しようとすると迷入のリスクがあります。ですから、インプラント治療において、埋入技術のみでなく、迷入摘出術は必須の技術になってくるということができます。
ですが、歯医者さんによってはインプラントの埋め込みは出来ても摘出手術が出来ないといった医院も多いので、どこで治療をうけるのかということもとても重要であるともいえます。
技術力を持った歯医者さんを選ぶことが重要で、万一の場合に対処できる歯医者さんで治療を受けるほうがより安全に、安心して治療を受けることが出来るといえます。
多治見市にもたくさんの歯医者さんがあります。インプラント治療を掲げている歯医者さんもたくさんありますが、それぞれに技術力が異なるので、どんな症例にも対応できる、技術力を持った医院で治療を受けることが大切といえます。