歯科治療の最終形態と言われているインプラント治療法ならば、従来の治療法では対処出来なかった高齢者で沢山歯が抜けてしまった場合とか、事故等で固まって歯が抜けてしまった場合に差し歯、入れ歯しか対処法がなかった場合でも、対応することが可能です。インプラント治療法は、基本的には歯の抜けた歯茎の空洞にちたんのインプラント体をねじ込ませて置き、それが固定されたならばその上にアバットメントを載せて人造歯を付けるというのが基本の形です。多治見市の審美歯科の歯医者さんは皆同じやり方を使っています。
元々インプラントが日本で世間に発表されたのは1983年アメリカでの事でした。今から、30年前になります。業界大手のブローネマルク・インプラントが国内で試験導入されたのです。世界中の歯医者さんが治療に取り入れるようになりました。それまでは、サファイアプラント等が使われていましたが顎の骨との一体化が難しく、長い間の使用に耐えるものではありませんでした。それがチタンを素材として用いるようになって、骨と結合するように変わったからです。素材がチタンで、部品がフィクスチャーと言われている根の部分と、アバットメントと言われる被せの土台の部分にわかれて、その二つのパ-ツをネジで繋ぎ合わせる「インプラント・システム」がこの時に一つの形になりました。インプラント治療法を検討する場合、インプラント体が顎の骨部分といかにしっかりと結合するか、所謂、骨結合するかということ、フイクスチャ-とアバットメントの接合したときに発生する隙間が少ないこと、そして作業性はどうかということが大切な要素になります。簡単に言うと、インプラントは骨結合して、隙間が少なく、作業性のよいことが大切なのですね。
それで、次に表面の処理の方法に工夫がなされました。従来研磨していたものを粗造表面にしあげることで、骨結合をより促進させるようになりました。現場の歯医者さんは手術の方法が一回で済むようになり、歯医者さんにも、患者さんにも大変喜ばれました。多治見市の歯医者野さんの会合でも拍手を持って迎えられた経緯があります。その後も、インプラント治療法は進化を進めます。凹になっているインターナル接続の方が、ゆるみにくく、取り扱いやすいことが解ってきました。 そこで、インターナル接続のインプラントが開発されました。2003年のことです。現場の歯医者さんの施術体験の声が反映しています。最近のインプラントは、アバットメントとの接続が骨のレベルにあります(ボーンレベル・インプラント)。ただ接続面を骨と同じレベルにすると、周囲の骨が吸収してしまいます。それでアバットメントの直径をインプラントの直径よりも小さくすることで接続部を骨から遠ざけ、骨吸収を防いでいます。