この二日間 東京にセミナーに行って来ました。インプラントや審美歯科といっても、手間暇かけることによってホントに綺麗に仕上げることが出来ます。審美部位のインプラントを成功させるための注意点、多数歯欠損における具体的なアプローチ、プレパレーション、歯肉圧排、印象採得の勘所、最新のセラミック治療の部位ごとの適切な材料選びなど、いろいろと学びの多い二日間でした。今回の講師の 小濱忠一先生は 抜歯即時インプラントを多用される先生で、歯を抜いて、治ってからインプラントをしようとした場合、骨が少なくなって骨造成が必要になってしまう、そのため歯を抜いたと同時にインプラント埋入、骨造成を行うことの大切さを話されていまして、僕自身もこの抜歯即時インプラントを良く行いますし、この抜歯即時インプラントが、10年前から グローバルスタンダードな考え方だと話されていました。メリットとしては、骨を失うことを最小限に抑えることが出来る、治療期間を約半分に短縮できる 最小限の低侵襲な治療であるため、腫れ痛みなどの負担が少なくて済むなどがあります。では、なぜ、多くの先生がしないのかと言えば、一番は 難しいからだと言えます。きちんとした方向に埋入しようとする場合、舌側の硬い骨に邪魔され 頬側にずれてしまいやすいなど、注意点が多い、あるていどインプラントの経験本数をされる人でないと 行わない傾向にあります。今回のセミナーでは、審美領域での治療を、プロビジョナルを用い、いかにきれいな歯並びにしていくか、歯の縦横のバランス、左右の歯のバランス、前歯6歯の歯頸部の高さのバランスをどう整えていくかなどを学んできました。では実際、普通はその違いに気づかれないことも多いですし、 そこまで希望される方は少ないのですが、そのような細かなことにこだわりを望まれるかたに対して応えることが出来る技術を身に付けたいと思い学んできました。時々、今まで微妙な歯並び、歯の形、歯の色がコンプレックスで気になっていた患者さんに、こだわりをもって治療した時に、とてもその違いを分かっていただき、喜んでもらえた時は医療人として何とも言えない嬉しい気持ちになります。そういう経験をさせてもらえると、今後も研鑽を積み続けていきたいと思わせてくれます。毎月 東京 大阪にセミナーに行ってしまい、クリニックにいないときも多々ありますが、その分、日々の診療でお返しが出来ればと考えております。
審美治療スキルアップコース(ストローマン 天然歯 インプラント編)
2015.10.12