歯を失った時に、歯を入れる方法は沢山ありますが、今回はチタン床の入れ歯についてご案内します。保険内の入れ歯は、金属のバネが見えてしまったり、厚みがあるため違和感を感じてしまうなどのデメリットがあります。
そういった場合は、金属床の入れ歯がお勧めです。金属床の入れ歯は、プラスティック製の入れ歯よりも薄くなり、範囲も小さく作ることが出来ます。口の中に入れた時のフィット感が良く、違和感が少ないというメリットがあります。
更に、金属で出来ているので、食べ物の冷たい・温かいといった温度が伝わりやすくなり、美味しく食事をすることができます。また、残存歯にも優しいというメリットもあります。
しかし、金属の場合は、金属アレルギーを持っていると、身体にアレルギー反応が出てしまう恐れがあります。そこで、金属アレルギーの方でも安心して使用することが出来るのが、チタン製の金属床です。
チタンは、インプラントにも使用されている金属です。チタンは、人間の骨の組織と似ているため、チタンをインプラントに用いると、アレルギーを起こさず骨と癒合するという特徴があります。金属床をチタンにした場合は、他の金属よりも軽くて丈夫でしかも汚れにくいというメリットがあります。汚れにくいと、口の中の細菌も通常の入れ歯よりも増えにくくなり、歯槽膿漏(歯周病)予防にも繋がります。
もちろん、金属床は薄く作ることができますので、違和感も最小限に抑えることができます。費用は、片方のみで、15万円~50万円くらいとなります。但し、チタン製の金属床にしてフィット感を得られても、定期的に歯医者(歯科)でメンテナンスを受けなければ、なりません。万が一、壊れてしまった場合、放置していると口の中に傷が付いてしまいます。
また、入れ歯の修理を行うことで、厚みが出てしまうこともあります。金属床にしても顎の筋肉が衰えてくるなど、口腔内の変化によっては作り直す必要があることも認識しておきましょう。チタン製金属床を作る場合は、型取りから装着まで約2週間~5週間程かかります。
可児市、多治見市には、入れ歯治療に力をいれている歯医者(歯科)が多くあります。現在、使用されている入れ歯に不満を感じている方は、我慢せずに歯医者(歯科)で診てもらうことから始めましょう。プラスティックの入れ歯でも腕の良い歯医者であれば、上手に調整してくれます。それでも違和感を解消することが出来ない場合は、チタン製の金属床に変えるなど、よく相談して決めることをお勧めします。