この週末のは2泊で、東京の虎の門にて、インプラントの学会に参加してきました。講演内容は盛りだくさんで、僕自身が興味があり 聞かせていただいた内容は、
「インプラントの外科手技の今」
「インプラント治療をチームでアプローチ」
「難症例へのアプローチ」
「トラブル検証から学ぶ」
「インプラント周囲炎」などであり、
難症例に対する骨造成に用いるテクニックでGBR法というものがあり、いわゆる、骨が細くなっている所を、幅を広げたり、高さを少し足したりする方法で、骨補填材にも、自家骨、他家骨、人工骨があり、膜においても、非吸収性膜、吸収性膜があり、さまざまな骨造成の方法が行われている現状に対して従来のGBR法に工夫を加えることで 良好な結果が得られた臨床症例を見ることが出来たこと。創部裂開の原因とその対策については、兵庫県の米澤先生の講演が面白く、切開ラインの大切さや、正しい減張切開の方法、縫合の勘所、または裂開した場合のリカバリーなど、実にためになりました。ほかでは、インプラント周囲炎への対応についてで、インプラント治療だから、何もお手入れしなくてもずっと長持ちするわけではなく、歯周病と同じように、感染した場合は、炎症を起こし、骨が吸収してしまいます。最近は、他院でインプラント治療された方が、インプラント周囲炎になってしまい、多治見市や土岐市、可児市などからもみえることがあり、歯磨き指導や、歯石除去などだけでは、なんともならないケースが時々あり、そういったときに いかにしてその炎症を抑えて、骨を回復させるかが大切になって来ます。当院では、今週も 他院で埋入されたインプラントが入っている患者さんの使用されているインプラントメーカーと連絡を取り、器具を借り、冠を除去して、まずは、インプラント周囲炎を抑えて もう一度 上部構造から作り直していく予定です。当院で使用していないインプラントメーカーの場合は、器具を借りれるよう連絡をするのですが、器具を貸していただけなかったり、どこのインプラントかわからない場合は、困ってしまいます。最近は、詳しく載せている本もあり、当院で購入しているため、なんとか判別できることが多いのですが、日本で正規に輸入されていないインプラントメーカーの場合は、どうしようもありません。ただ、ひどくなる前に相談していただければ、何とかなる場合が多いので、遠慮なく相談していただければと思います。