25歳を過ぎると、8割以上の方に何らかの症状が見られ、年齢と共に進行していることが多いのが歯槽膿漏(歯周病)です。では、歯槽膿漏(歯周病)は、加齢によってかかる病気かというと、そうではありません。歯槽膿漏(歯周病)の原因は、大きく別けて2つあります。1つ目は、歯周病菌への感染そして2つ目は、噛み合わせのバランスの悪化です。歯槽膿漏(歯周病)になっている人の大半は、2つの原因が相互に絡み合っていることが多いのです。そこに日常生活でのストレスや口腔ケアの不徹底が加わって、歯槽膿漏(歯周病)の症状が進行していきます。このように、加齢が原因で歯周病になる、ということはないのです。
歯槽膿漏(歯周病)は、日々の口腔ケアと定期的な専門家のメンテナンスで、歯槽膿漏(歯周病)を予防することが出来ます。しかし、ケアをせずにいると歯槽骨が溶けて歯槽膿漏(歯周病)になってしまいます。歯が溶けて無くなると、インプラントや入れ歯が必要となります。歯槽膿漏(歯周病)は、治療が終わったからといって安心することが出来ない病気です。一度歯槽膿漏(歯周病)によって歯周ポケットが出来てしまうと、治療によって多少は浅くなるものの、完全に無くなる訳ではありません。お手入れを怠っていると、歯周ポケットに細菌が再び侵入してくるのです。歯磨きをしても歯周ポケットの奥までは中々届きません。しっかり磨いているつもりでも、しばらくすると再び歯石が出来てしまい、歯槽膿漏(歯周病)が再び進行することになります。
そこで、3か月に1回くらいのペースで、歯医者(歯科)でプラークコントロールや、スケーリングなどのメンテンスと検診を受けて、歯周病菌が増えないようにしていくことが最も重要となり、これを歯周病安定期治療(SPT)といいます。また、SPTⅡは、歯医者(歯科)がかかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所という認定を得ることで、従来よりも患者様の負担を減らすことが出来る加点法となります。
かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の認定を受けている歯医者(歯科)は、歯医者(歯科)が1人ではなく複数在籍していることや、高齢者の口腔医療に関する研修を受けているなど、通常の歯医者(歯科)よりも体制が整っています。また、SPTⅡ算定によって、保険適用範囲が広がり患者様にとって有利な治療を受けることが出来るようになります。自費で受けるメンテンス治療よりも安く有利な治療を受けることが出来ます。
可児市、多治見市には、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の認定を受けている歯医者(歯科)がたくさんありますので、どの歯医者(歯科)を選んだらいいのか分からない場合の判断基準として覚えておくとよいでしょう。